権利を守ること
権利擁護


悪質な訪問販売の被害にあった

 Q  離れて暮らしている母親が悪質な訪問販売で、高価な品物を買ってしまいました。軽い認知症があるので、今後も同じような被害にあわないか心配です。
 A  高齢者を狙った消費者金融や、悪質な訪問販売、住宅リフォームなど、高齢者の弱みにつけこんで、財産を奪ってしまう事件が増えています。被害にあったときには、お近くの高齢者いきいき安心センターや市などにご相談ください。高齢者いきいき安心センターでは、消費生活センターや市などと協力して、適切なサービスが利用できるように支援するとともに、高齢者の被害を未然に防ぐよう努めています。


財産管理に自信がなくなったときは?

 Q  今は大丈夫ですが、認知症などの病気になったとき、一人暮らしなので財産管理が心配です。
 A  将来、認知症などにより判断能力が衰えた場合に備えて、あらかじめ後見人を決めておくことができます(任意後見制度)。高齢者いきいき安心センターでは、成年後見制度の利用にあたって、以下のような支援をします。
・成年貢献制度の利用に関する判断
・成年貢献制度の利用が必要な場合にの申し立て支援
・成年後見人候補を推薦する団体などの紹介


虐待にあっている人がいる

 Q  近所に住む高齢者が虐待されているようです。
なんとかしたいのですが・・・。
 A  「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」(以下、高齢者虐待防止法)では、虐待に気づいた人は、市区町村に通報義務があることが定められています。早期に発見し、第三者が介入することで虐待の深刻化を防ぐことができます。虐待を発見したり、虐待があると思われたときは、お近くの高齢者いきいき安心センターや市の高齢者支援課などに連絡してください。通報者が誰であるかなどの個人情報や、通報したことによる解雇等の不利益な扱いなどを受けないことも、法律で定められています。
緊急の場合には、必要に応じて老人福祉施設等への入所など、他の機関と連携して高齢者を守ります。



虐待をしてしまう

 Q  認知症の父親を介護していますが、言うことを聞かないので、いけないと分かっていても無視をしてしまったり強い口調でしかってしまいます。
 A  介護者(養護者)が介護により心身ともに疲労し、追いつめられることも虐待の原因の1つにあげられています。高齢者虐待防止法では、虐待をしている介護者も支援の対象としています。高齢者いきいき安心センターでは、介護の負担やストレスを軽減するためのサービスを紹介したり、情報を提供します。まずはご相談ください。